Top > 10貯蓄投資 > 定期預金7年ぶり増加

日銀の集計によりますと、国内銀行の定期預金の残高は8月末で222兆5858億円で、前年同月に比べ0.1%増え、郵便局の定期貯金も4年半ぶりに増加。その結果、7年ぶりに定期預金の減少が止まる結果となりました。7月に日銀がゼロ金利政策を解除して以降、銀行が定期預金の金利を引き上げたことを預金者が反応をしめしたかっこうです。

 増加が特に目立つのは1000万円以上の定期預金。残高は前年同月に比べ4.5%増えた。企業や個人の富裕層が現金を普通預金から定期預金に移しているとみられています。この背景には、金融システムの安定でペイオフ(払戻保証額を元本1000万円とその利息までとする措置)に対する不安が低下していることも要因があるとみられています。

 日銀の集計(信用金庫などを含む)では、預入金額が1000万円以上で期間6カ月の定期預金の平均金利(店頭表示金利)は10月中旬で0.195%と、今春に比べて約0.17%上昇。普通預金との金利差も約0.02%から0.1%弱に広がっている。

 金融機関も定期預金の獲得を強化。ゼロ金利政策時には市場での資金調達にコストはほとんどかからなかったが、短期市場で年0.25%前後の金利が付くようになり、調達金利がより低い預金によって資金を集めようとしている。

 住友信託銀行は金利をやや高めに設定した定期預金「グッドセレクト」の残高が9月末に2兆6440億円と、1年前に比べて約1兆円増えた。

 みずほ銀行でも定期預金の残高は7月のゼロ金利政策解除後、減少から増加に転じ、10月までで数千億円増えた。

 日本郵政公社の「定期貯金」の残高も8月末、4年半ぶりに前月末を上回った。ただ、郵貯の主力商品で預け入れ半年後に引き出しが自由になる「定額貯金」は現在でも毎月1兆円前後の減少が続いている。