Top > 05住宅ローン情報 > 住宅ローンの品ぞろえの拡充

地方銀行や信用金庫など地域金融機関が相次いで住宅ローンの品ぞろえを拡充しています。日銀のゼロ金利政策解除を受けて10月から変動金利を改定。それに合わせて利用者の利便性を高めるため、付加価値の高いサービスを提供する。女性向け専用、超長期の固定金利、特定の病気と診断された場合に返済免除になる商品などだ。新商品をテコに、大手銀行などの攻勢に対抗する考え。

■秋田銀 女性限定の新型 インテリア購入もOK
 【秋田】秋田銀行は10月10日から女性に限定した住宅ローンを取り扱う。独身、既婚を問わず、1人で住宅ローンを契約したいという女性が増えているため、専用商品を開発した。使い道として家具・インテリア用品の購入にも充てられる特典を付けた。女性の契約者数を前年比で15%増やすことを狙う。
 女性専用住宅ローン「HANA(ハナ)」は同行の口座に毎月5万円以上の給与振り込みがある女性が対象。融資額は1000万−5000万円で、期間は10−35年。
 融資時に保証会社に支払う手数料3万1500円は秋田銀が負担する。家具、インテリア用品の購入費、引っ越し費用を合わせて30万円まで融資額に加算できる。固定金利の特約期間中を除き、100円以上の繰り上げ返済時の手数料を無料にする。
 秋田市内ではマンションの建設が相次ぎ、購入者には女性も目立っている。
 秋田銀は「銀行は女性には審査が厳しいと思われがちで、積極的な営業姿勢を示す狙いがある」(個人融資部)と説明している。

■山梨中銀 群馬銀 5慢性疾患 支払い減免
 山梨中央銀行と群馬銀行は相次いで、高血圧症など5種類の慢性疾患にかかった場合でも返済を減免できる新型の住宅ローンの販売を始める。

 【甲府】山梨中央銀行はがん、急性心筋梗塞(こうそく)、脳卒中の3大疾病のほか高血圧症など5種類の慢性疾患にかかった場合にローンの支払いが免除される特約付きの住宅ローンを10月10日に発売する。昨年10月に始めた、がん保障特約付きの住宅ローンが好調で、補償対象を広げて新規顧客の獲得を狙う。
 3大疾病と高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎(すいえん)が保障の対象となる。借入時の年齢など一定の条件を満たした場合に、通常の住宅ローン金利に年0.3%上乗せして申し込むことができる。保険は仏BNPパリバグループのカーディフ生命保険とカーディフ損害保険が引き受ける。
 3大疾病と5慢性疾患の保障を付けた住宅ローンは三井住友銀行が8月に取り扱いを始めたのをきっかけに地銀の間でも広がり始めている。

 【前橋】群馬銀行は10月1日から、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病と、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎という5つの重度慢性疾患にかかった場合に返済を保証する住宅ローンを取り扱う。同行によると、保障を重度慢性疾患にも広げた住宅ローンの取り扱いは関東の地方銀行で初めてという。
 住宅ローンの利用者が3大疾病と診断された場合、または5つの重度慢性疾患により1年以上就業不能となった場合などに住宅ローン残高を実質ゼロにする。
 融資額は5000万円以内。20歳以上46歳未満であることなどの条件がある。保障を付けるため、通常利率に0.3%上乗せする。
 県内の金融機関では3大疾病保障付き住宅ローンの取り扱いが広がっている。群銀はさらに重度慢性疾患も取り扱うことで先行していた他行に対抗し、利用者の選択の幅を広げる。

■GE系に顧客紹介 十八銀が提携
 十八銀行は米金融大手GEグループのGEコンシューマー・ファイナンス(東京・目黒)と住宅ローン販売で提携した。十八銀の審査基準を満たさなかった顧客を対象に、GEコンシューマーが独自基準で再審査し、条件が合えば融資する。10月10日から取り扱う。
 GEコンシューマーの住宅ローン上限は2億円(派遣・契約社員は5000万円)で、融資期間は最長35年。英語テスト好成績者やIT(情報技術)関連の国家資格を持つ顧客には金利を優遇する審査規定をつくる。同社が日本の金融機関と同様の提携をしたのは、広島銀行などに続き6行目となる。
(長崎)

■北洋銀 紀陽銀 超長期固定型を投入
 北洋銀行と紀陽銀行はそれぞれ今月から超長期の固定金利型住宅ローンの取り扱いを始めた。

 【札幌】北洋銀行は今月から、これまで10年が最長だった固定金利型住宅ローンに、15年と20年を追加した。日銀がゼロ金利政策を解除して以降、金利上昇リスクを回避できる長期固定型に対するニーズが高まっていると判断した。
 給与振り込みなど北洋銀と取引実績がある場合、優遇金利が適用され、15年で年2.9%、20年で年3.3%となる。3年固定金利型の年1.3%に比べると大幅に高くなるが、将来金利が上昇しても、利払い負担の大幅な増加を回避できる利点がある。

 【和歌山】和歌山県を営業基盤とする地方銀行の紀陽銀行(和歌山市、片山博臣頭取)は2日、最長25年の長期固定金利型の住宅ローンの取り扱いを始めた。
 融資額は100万円以上、1億円以内で使途は住宅の新築、増改築資金や借換資金など。2日時点の金利は融資期間が15年以上、20年以内の場合が年2.95%、21年以上、25年以内の場合が年3.10%。別に年0.2%相当の保証料か、0.2%の金利上乗せ分を負担する必要がある。

■千葉信金は3大疾病保障
 【千葉】千葉信用金庫(千葉市、名取始理事長)は10日から、がんや急性心筋梗塞(こうそく)、脳卒中と診断されると住宅ローン残高が実質ゼロになる「3大疾病保障特約付住宅ローン」の販売を始める。同種の商品を先行発売した千葉県内地銀3行や佐原信用金庫(香取市)などに追随、顧客の囲い込みを急ぐ。
 信金中央金庫の団体信用生命保険を活用する。3大疾病と診断された際に一定の条件を満たしていれば、その時点で住宅ローン残高相当の保険金が千葉信金に対して支払われ、顧客の債務弁済に充てることができる。
 融資額は50万円以上6000万円まで。申込時に満20歳以上51歳未満であることが必要。返済期間は最長35年で、75歳に達した年の12月末までに返済を終える必要がある。保障を付けると千葉信金の住宅ローン標準金利に年0.3%が上乗せされる。

■SBIモーゲージ 住宅ローン拠点 道内に50ヵ所
 【札幌】住宅ローン販売のSBIモーゲージ(東京・港、円山法昭社長)は来年3月末までに北海道内に住宅ローンの販売拠点を約50カ所設ける方針を明らかにした。道内の生損保代理店と代理店契約を結び、拠点を拡大する。
 道内は短期固定金利型住宅ローンの割合が高く、同社が主力とする住宅金融公庫の35年固定金利型住宅ローン「フラット35」のシェアが全国に比べて低い。このため潜在的な拡大余地が大きいとみており、代理店網の構築で住宅ローンの営業を強化する。
 同社は昨年12月に東京以外で初めての直営店を札幌にオープンするなど、道内向けの営業に力を入れている。