Top > 08景気動向 > 富裕層の資産が急拡大

1億円以上の金融資産を持つ富裕層の資産が急拡大していることが野村総合研究所の調査で分かりました。2005年の金融資産額は213兆円。03年時点と比べて2年間で50兆円増。景気回復による株高が追い風となり、金融機関のビジネスチャンスが広がっています。

 野村総研は様々な経済統計や自社アンケートをもとに、個人の純金融資産の内訳を分析し、過去の推計値と比較しました。
 純金融資産額が1億円以上5億円未満の富裕層の2005年の資産額は167兆円。03年比で42兆円、33%増えた。5億円以上の超富裕層は46兆円と2年で8兆円、21%の増加。資産1億円未満の個人は940兆円と03年比で46兆円増えたが、増加率は5%にとどまった。世帯数で見ると1億円以上が約86万世帯、1億円未満が約4800万世帯。

 野村総研が3月に実施した調査によると、金融資産が1億円以上5億円未満の富裕層の資産構成は預貯金を除くリスク性資産が全体の約67%を占め、1億円未満では約57%。野村総研は「景気回復で株価や投資信託の時価が押し上げられた結果、富裕層の伸び率が高くなった」と分析する。

 07年からは団塊の世代の退職が始まる。高齢化を背景に遺産相続も増える見込み。こうしたニーズを見越して大手銀行は富裕層に特化した営業部隊や資産運用会社を設置。証券会社も富裕層向け投資商品であるラップ口座を開発し、競争が激しくなっています。